activism

【展覧会・講演】美大じゃない大学で美術展をつくる vol.1 藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する(3/11-15)

武蔵大学で展覧会・講演会を実施します(2024.3.11-15)「藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する」

論文「ミュージアムでキャンセルカルチャーは起こったのか?」を『人文学会雑誌』に寄稿しました

「ミュージアムでキャンセルカルチャーは起こったのか?」という論文が、武蔵大学人文学会の研究紀要から刊行されます。ふざけたタイトルに見えるかもしれませんが学術論文です。以下からDLできるようにしてあります。 小森真樹「ミュージアムでキャ…

(記事リンク追記)公開シンポジウム「ポピュラーカルチャーと政治」でお話しします(ハイブリッド 2024年1月20日(土)14:00)

追記: シンポジウム、活況にて無事終了いたしました! 研究者の方だけでなく、一般の方々、複数の大学から学生さんや議員さんまで足を運んでくださったようで感謝いたします。「政治」というものの幅広さ・豊かさの一面を、幅広いオーディエンスにお届けで…

「大島新『国葬の日』が映す、あいまいな日本の民意」を wezzyに寄稿しました(未公開原稿をここに公開します)

寄稿しました。プロパガンダに陥らない選挙・政治映画の良作を連発している大島新さんの最新作です。民主主義を観察する映画。ここで触れられなかった論点ですが、寺山修司の『日の丸』やPortB高山明の「個室都市」シリーズともつなげて考えるべき映画だと考…

立教大学史学会大会の講演(6/18)に登壇します

立教大学史学会に講演にお呼びいただきました。全体のテーマが「世界史における「学知」の政治的ダイナミズム」で、僕は以下のテーマで話をします。 テーマ「兵器化する科学主義 ――両論併記で「天地創造」を科学する博物館――」 アメリカの公教育では、特定宗…

「コロナ禍におこる社会運動の〈かたち〉」武蔵大学公開講座

武蔵大学の公開講座でお話をしました。 「コロナ禍におこる社会運動の〈かたち〉」と題して、コロナ禍に揺れるアメリカの社会運動についてその方法に着目して紹介をしました。 コロナ禍では命の人種間格差が可視化されましたが、ブラック・ライブズ・マター…

【連載】『ユダ&ブラック・メシア』とH.E.R.〈Fight For You〉――映画を深める二つのミュージックビデオを読む

『ユダ&ブラック・メシア』とH.E.R.〈Fight For You〉――映画を深める二つのミュージックビデオを読む 少し前になりますが、wezzyでの連載が公開されています。今回はブラックパンサー党を描いた映画『ユダ&ブラック・メシア』について。ミュージックビデオと…

オンライン講演でジェンダーとアートの話をします。6/21「美術史に「女性」をとりもどす ーーアートと美術館のアクションから学ぶジェンダーと歴史」

6月21日に次の講演でお話をします。オンラインです。 フェミニストアーティストや美術館のジェンダー問題への取り組みなどを、作品や展覧会などをたくさん紹介しながらご紹介する予定です。 主催は、女性が生きやすい社会をつくるための取り組みをしているNP…

連載〈「楽しい政治」のアメリカ〉をwezzyで始めることになりました

wezzyで連載が始まります。毎月ひとつテーマを取り上げてアメリカ社会のいろいろを紹介します。ひとつよろしくおねがいもうしあげます。 新しくはじまる連載、〈「楽しい政治」のアメリカ〉。アートやカルチャーをフックにして、ときにお気楽、ときにハード…

美術と美術館が語りつぐ公共で/の記憶:藤井光《爆撃の記録》@原爆の図 丸木美術館、東京都平和祈念館アーカイブズ

原爆の図 丸木美術館で、藤井光《爆撃の記録》の展示が開催されている。 marukigallery.jp この作品は1999年に凍結された「東京都平和祈念館」計画を題材にしたもので、「不在」を展示することによって「戦争を公的に記録し、公共の記憶とすること」の不可能…

講談社現代ビジネスに「カエルのぺぺ右翼化事件」についての記事を書きました。

講談社現代ビジネスに、インターネットミーム「カエルのぺぺ」が右翼のアイコンになった事件についての記事を書きました。 「なぜオルタナ右翼はマンガのカエルを「神」として担ぎ上げたのか?:「カエルのぺぺ右翼化事件」を考える」(講談社現代ビジネス、…

ネット時代の「偶像=イコン=アイコン」の物語:『フィールズ・グッド・マンFeels Good Man』(アーサー・ジョーンズ 2020)

「偶像=イコン=アイコン」の物語 ネットコミュニケーションが「偶像/イコン」化する「アイコン」 党派的イデオロギー対立ではなく、準備された「装置」とみる 『フィールズ・グッド・マン Feels Good Man』(監督アーサー・ジョーンズ、2020)を試写で観…

「パブリックヒストリーが開く虐殺の歴史――オクラホマ州タルサをトランプ集会とHBOドラマ「ウォッチメン」で見る」を寄稿しました。

フィールドワーカーためのウェブマガジンFENICSで、コロナ期の社会運動について連載中です。第6回が公開されました。 「パブリックヒストリーが開く虐殺の歴史――オクラホマ州タルサをトランプ集会とHBOドラマ『ウォッチメン』で見る」 (連載・コロナ禍のフ…

「ハッシュタグをハックする:K-POPファンのブラック・ライブズ・マター運動」+「正義の荒らし?警察アプリとTikTokをめぐるK-POPファンの平和攻撃  」をウェブマガジンFENICSに寄稿しました

「ハッシュタグをハックする:K-POPファンのブラック・ライブズ・マター運動」 「正義の荒らし?――警察アプリとTikTokをめぐるK-POPファンの平和攻撃」 (連載・コロナ禍のフィールドワーク『FENICS』 2020.7.25 + 2020.8.25) フィールドワーカーためのウェ…

ジョージ・フロイド圧死事件とブラック・ライヴズ・マター運動の拡大【資料編】

ブラック・ライヴズ・マター運動に関する参考資料を集めています。 (1)メディア、報道、論評、研究 ○エッセイ ○新聞・雑誌記事 ○研究者や学会の発信・声明 ○ラジオ、ウェブ動画番組、シンポジウム(日本語中心) 報道、ポッドキャスト、YouTube セミナー…

スパイク・リー「3 Brothers」(2020):未だに奪われ続けている「物語」を作る力を取り戻すカットアップ

Spike Lee ”3 Brothers” (2020) 3 Brothers-Radio Raheem, Eric Garner And George Floyd. pic.twitter.com/EB0cXQELzE — Spike Lee (@SpikeLeeJoint) 2020年6月1日 黒人の苦境を題材に撮り続けてきたハリウッド映画監督スパイク・リーによるショートフィル…

「東京・代々木『ブラック・ライブズ・マター・トーキョー』デモのエスノグラフィー:ネットで軽やかにフィールドをつなぐこと、『見えない』ものに目を凝らすこと」をウェブマガジンFENICSに寄稿しました

フィールドワーカーためのウェブマガジンFENICSで、コロナ禍のデモ・運動につい連載をしています。その第3回が公開されました。今回は、日本国内でのブラック・ライブズ・マター(BLM)の抗議行動に参加して考えたことを振り返っています。 東京・代々木「…

NHK『世界のいま』の黒人人権運動の紹介はどこが「差別的」だったのか?アメリカ学会の研究者からの声明のポイント

この声明文は、NHKに対して問題を伝え、再度正式な謝罪や対応を求めるもので、論拠をのせた解説にもなっています。問題の所在を以下の4点に分けてうまく説明しています。関心があるのに問題がわからない、だからあまり口に出せないなあ、と感じていた人はぜ…

【随時更新】コロナ時代の「文化支援」の様々な試み

この記事では、新型コロナウイルスのパンデミック以後の社会における、アートやエンターテインメントなど広い意味での「芸術文化」に関する文化支援・文化政策などについてまとめています。 ●政府・自治体による文化政策 【国内】 政治・自治体の動き シンポ…

「コロナ禍のフィールドワークとアメリカのカーデモ(前)(後) - コロナ禍のフィールドワーク(連載)」をウェブマガジンFENICSに寄稿しました

フィールドワーカーのためのウェブマガジンFENICSに連載している記事が公開されました。アメリカでの自動車によるデモについてのものです。 「コロナ禍のフィールドワークとアメリカのカーデモ(前)(後) - コロナ禍のフィールドワーク(連載)」 『FENICS…

Do you need culture? ジャンルを超えた文化支援のヨコつなぎ

これまでのエントリーでも紹介した通り、‪コロナ禍の文化支援にはそれぞれの表現ジャンルで様々な試みが起こっています。 それらに対して、領域を横断する大規模なプロジェクトが立ち上がりました。#WeNeedCulture ‬のハッシュタグで情報が広がっています。…

【掲載情報募集中】ライブハウス・クラブへの支援活動情報まとめ

音楽関連の支援活動情報のまとめです。(軽音楽・非クラシック中心) 情報ウェブマガジンの themassage.jp によるもので、支援プロジェクトについて掲載もできるそうです。 themassage.jp

アラスカ州で『グレート・ギャッツビー』などが教科書から排除

アラスカ州パルマー郡のマタヌスカ・サストナ学区の教育委員会は、『グレートギャッツビー』などを含む古典文学を、11年生(高校2年)の教科書として使用することを禁じる発表をしました。

【ネタバレ注意】原一男『れいわ一揆』5つの「おもしろい」:世界中で崩壊する民主主義に蔓延るグロテスクの縮図

※以下、本編に関するネタバレがあります。事前に内容を知りたくないという方はご遠慮ください。 『れいわ一揆』2019.11.2@東京国際映画祭 監督:原一男 製作:島野千尋 撮影:原一男 島野千尋 岸建太朗 堀井威久麿 長岡野亜 毛塚 傑 中井献人 田中健太 古谷…

コロナ期に広がる自動車によるカーデモ:自動車による社会運動というアメリカ的伝統?

車を使ったカーデモがアメリカやブラジルなど世界各地で広がっている。日本でも実施できないだろうか。 もし日本でも首相官邸前とかで実現したら圧巻の光景になるだろう。4月14日には渋谷で「要請するなら補償しろ」デモが感染を拡大すると非難されたが、こ…

コロナウイルスに対する各国の文化支援。メトロポリタン美術館から米国議会への請願書「Tell Congress to Save Culture」邦訳

コロナウイルスに対する各国の文化支援。 イギリスは、212億円。カウンシルを通じて美術館やアーティストに配分。ドイツは、6兆円。個人の住宅費や光熱費にも1兆円以上。アラブは、4500万円。中止になったアートフェアの代わりに作品を買い上げ。日本は、「…

「10年遅れた日本のアート界」の象徴としての丸木位里「原爆の図」

「10年遅れた日本のアート界」の象徴としての丸木位里「原爆の図」:Chim↑Pomキュレーション「ひっくるかえる」展@ワタリウム美術館 http://www.watarium.co.jp/exhibition/index.html例の岡本太郎「明日の神話」への「加筆」事件で有名になったChim↑Pomキュ…

アノニマスと仮装と変装

ウェブサイト攻撃や「祭り」による問題の顕在化などオンライン上で反権力的な行動をとるハクティヴィズム(=ハッキング+アクティヴィズム)集団アノニマスによる渋谷の清掃運動が行われた。今回の行動は、直接には6月に可決された「違法ダウンロード刑罰化…