「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」:映画文化と経済を持続させる鮮やかなその仕組み

「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」が、開始後3日目にして、早くも目標額の1億円超を達成しました(5月14日まで)。祝。参加させてもらっている身としては余計に嬉しいものです。これが映画の現場の経済規模としてどの程度の意味を持つのかに関しては知識がないのですが、一旦は「成功」とみられるのだと思います。このタイミングで、その巧みな仕組みについて考察して感想をまとめておきたいと思います。もしかしたら、他分野のファンディングのモデルにもなるかもしれません。

motion-gallery.net

【その後の経緯】

追記4/20:愛でたく1億5000万円を達成して、ストレッチゴールが発表されました。目指せ三億円!

追記4/29:ミニシアターエイド基金が2億円を突破しました(目標金額の210%)。

追記5/13 : ‪明日までですね。2億9000万円まできました。行くか3億?‬

追記5/16:最終日5/14に3億円を突破したことで、さらにアクセスが殺到しサーバがダウン。復旧にかなりの時間がかかったため翌日5/15まで延長される。この歴史に残る「三億円事件」(笑)を経て、めでたく合計金額は約3億3千万、支援者約3万人という結果となったようです。


 

※以下の「仮設の映画館」のエントリーでも紹介しました

想田和弘『精神0』@仮設の映画館プロジェクト:上映文化の存続のための「映画の経済」 - phoiming

 

 

 

 

ミニシアターをつなげた熱量

「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」は、映画監督の深田晃司濱口竜介やMOTION GALLERY代表の大高健志プロデューサーらが発起人となって立ち上げたクラウドファンディングです。コロナ経済危機に対してはこれまでにも、ミニシアターが各自で行っている支援策は少しずつ数が増えてきていましたが、小規模館をつなぐものになった点に勝機があったのではないでしょうか。

各ミニシアターやインディー系の作品それぞれには特にコアなファン層がついています。一方で、例えばマーベル作品や京都アニメーションのようにそれ単体でファンの絶対数がそれほど多くない場合には、ミニシアターの各館それぞれについているファンの支援では大きなムーブメントを起こすほどにはならなかったのかもしれません。各館独自で留まっていた熱量を、横でつないで(窓口を一元化することで)活性化したことが、この短期での成功へと導いたように思います。

 

参加してみてわかったのは、その仕組みの素晴らしさです。以下、それを解説してみます。

  

「単なる映画マニア」にも嬉しい設計

公式サイトにも、「寄付」ではなく一人ひとりが自分の状況に合わせた「ちょっとした支援」をできるようにするためにクラウドファンディングにしたと説明されているように、「自分の状況に応じて」「ちょっとした」関わりができるようになっています。

身も蓋もないようですが、私たち映画ファンがプロ・業界の人たちと「関わり」を持つ一番のチャンネルは「売買」です。チケットやDVDを買って、作品を楽しむ。このチャンネルは最も多い道筋です。クラウドファンディングでは、これは「リターン」という形で提供されます。

今回のものでもリターンがある支援オプションを選べば、チケットや作品ストリーミングなどが用意されていて、要はそれらを購入するのです。実際コアな映画ファン層にしてみれば、この「元が取れる」分を差し引いて考れば、純粋な「寄付」の部分はほんの気持ち程度でも参加できる価格設定になっています。以下では具体的に見てみましょう。

 

例えば5000円コースの場合リターンで次のような特典があります。

皆さんはどう思われるでしょうか?

 「希望する映画館のチケット1枚」
 「4本分をストリーミング再生(1年間)」

劇場で一回観賞して約2000円、一本当たり700円のストリーミングを四回観たと考えると、ほとんど元が取れると感じられませんか? さらに間口が広いだけでなく「天井」もまた高く、その参加の度合いは一口3000円から五百万円まで(!)と、幅広く設定されています。

 

さらに、ストリーミングされる「サンクス・シアターの映画作品リスト」は、コアな映画ファンにとっては超がつくほど豪華なラインナップです。なかなか劇場ではかからなくて、僕も数年来観たかったような作品もたくさんありました。例えば『バンコクナイツ』(富田克也)や『親密さ』(濱口竜介)、さらには『この世界の片隅に』の未公開ドキュメンタリー(片渕須直)というレアなものもお蔵出しされています。

(このエントリーの文末にリストを添付しました)

つまりこのプロジェクトは、映画「館」自体への思い入れとかには関係なく、単にミニシアター系映画作品を愛するだけのマニア層にも非常にアピールが高いものだと思うのです。

 

各劇場へのファンの帰属感と経済互助

とはいえやはり、ミニシアターという「場」自体に思い入れがあるファンたちにとっては、それ以上の高い価値を感じます。自分の映画への想いを、直接関係者や公に示すことができるまたとない機会になるからです。公式サイトにも、「自分はミニシアターの『(ちょっとした)支援者』になるんだという意識を持っていただきたいと思っています。『映画文化の多様性を守る』一員になる、なれる、ということが、このプロジェクトの一番の対価です。」と説明されているように、こうした参加意識が主眼とされています。

カルチャーへの愛を示す、というのはファンにとって結構難しいことです。映画館でいえば、よく行く劇場に多少なりとも帰属感を感じていても、普段はそういうことができる空間ではないのではないでしょうか。多くの日本の映画館では、イベントで関係者とつながって声をかけたり、来場者同士が社交するようなシステムはあまり採用されていません。会話一般のコミュニケーションについて言っても、特に都市部ではその場で偶然知り合った人同士での交流は生じにくく、人とつながるような空間としては機能していません。

それが、このクラウドファンディングの仕組みでは、リターンのチケットを使う劇場を選ぶという形で、実質的な経済支援の効果と帰属意識の醸成とを、うまくつなげています。映画のファンには自身のブログで観た映画の感想・批評を綴っている人がとても多いですが、これは、ウェブ上で発信することで敬意や愛を示している一種の儀礼的行為なのではないでしょうか。この信仰にも似た気持ちを、直接に制作者や映画館という「聖体」へと伝えるチャンネルができたことは、ファン(信奉者)にとっても生きがいになるほど嬉しいことなのだとも思います。クラウドファンディングで支援したとツイッターなどで発信・報告することは、支援をされる側にとっては企画が盛り上がることだし、支援する側にとって帰属感=信仰心を伝えることができるというウィンウィンな仕組みとなっています。

企画の一義的な目的は、新たな競争を生むことではなく、ミニシアター文化を維持存続することです。ここには「運営団体あたり平均150万円の分配」という目標に近づけるため、配当のバラ付き(不平等)を防ぐための仕組みもあります。まず、支援者がチケットを選択した劇場に枚数分を支払い、残りは全部の劇場で分配することになっています。そして、チケット金額総額の半分は、各配給会社に分配されるようにもなっています。以前紹介した、想田和弘監督の仮設の映画館プロジェクトで「映画の経済」がヴァーチャルに再構成されていたのと同じように、ミニシアター文化を守っていくためにそれぞれの立場の人たちが損をしないように丁寧に考えられた仕組みになっています。

濱口監督はこの基金のことを、「『余裕のある人』が少しだけ、現時点でそれの『ない人』にシェアする」という「劇場や関係者がまとまった公的補助を得るまでの『つなぎ』」だと説明しています。このネットやクラウドファンディングなどを生かした「つなぎ(バッファ)」を作る基金は、一種の信用金庫(やその起源となった頼母子講・無尽)などに近い互助のシステムを、現在うまく機能させることに成功したのかもしれません。

平時以上にファンの帰属感を作れたという点では単なる上手い経済作ではありません。コロナ禍の経済苦境を乗り切れば、もっと長期的な視野でファン層の帰属感も高まっていくことも期待できます。これら文化と経済をつなげた点にも鮮やかさを感じます。 

 

自分にとっての「映画」とは何かを振り返る機会になった

深田監督が、日本を訪れた世界の映画人が口々にミニシアター映画文化に驚くのだと紹介しています。そしてそれが「民主主義・多様性」を守るものだと解説しています。心を動かす明晰な言葉を、そのまま引用します。

そもそもなぜ、映画の多様性が守られるべきなのでしょうか。その方が面白いから。それも大事ですが、さらにひとつ理由をあげるとすれば、それは民主主義を守ることにつながるからです。民主主義の本質は多数決ではなく、いかに多様な視点を掬い取り社会設計に取り込んでいくかですが、そのためにはまず、多様な価値観が社会に可視化されてなくてはなりません。耳に届かない声、目に見えない感情を可視化するのに、文化芸術の果たす役割はとても大きいと言えます。ある作家がカメラで世界を切り取り人間を捉え、そこにはいない誰かへと届けることのできる映画もまた、世界に多様性をもたらす強力な表現のひとつです。

こうした「想像力を育むための強力な武器」としての映画。これはいわゆるミニシアター系に限られるものではありませんが、今回自分の過去の映画遍歴を振り返ってみて、ミニシアター文化がこれまでの自分を育ててくれたのだと改めて思いました。それを「民主主義」であり「多様性」と呼ぶと、多くの人には抽象的すぎて僕の思うところが伝わらないかもしれません(自分の中ではしっくりくるのですが)。

あえて言い換えるならば、自分と異なる存在を大切にしつつ共存すること、そのためには「知ること」「見る/観ること」が重要であるということ。しかしそのまなざしには暴力があることを自覚し、自省した上で、「見ること」は愛すべきものだと考えるということです。映画を始め、芸術や文化とは、本質的に孤独なものであり不可避に暴力を含みますが、その一方で、他者への想像力を育むための有効な手段です。すべての人々が、お花畑=ユートビアに住むことができるわけではないのです。できうる限り多くの人が、千差万別のやり方で豊かな想像力を育むことが、ユートピアという名の画一化した社会でもなく、独善的でヒエラルキーが内在化された世界でもない形を作るのだと信じています。そんなことを思いました。

コロナの「禍(=人災)」の経済苦境のなかで、映画館、配給や製作陣の皆さんは本当に大変かと思います。そんななかで不謹慎なのかもしれませんが、実際この企画は、自分のなかの「ミニシアター」や「映画上映文化」の意味について振り返るとても楽しい機会ともなりました。映画は、いま自分が持っている想像力を培うものなのだと再確認しました。

 

選んだ5館

どこを選ぶか迷ったのですが、次の劇場を選びました。選ばなかったからといって大切ではないということではもちろんなく(笑)、これまでの自分の映画遍歴を振り返ってみて、自分の中にあるいろいろを作ってくれたという基準で選びました。あとは、住んでいた地域や感覚など人生の時期によってやはり性向が変わりますね。岡山で過ごした高校時代に種を巻いてくれたシネマ・クレールに感謝します。

 

シネマ・クレール(岡山) 
シアター・イメージフォーラム(渋谷)
ポレポレ東中野
アップリンク吉祥寺
アップリンク渋谷
下高井戸シネマ

 

他分野のモデルとして?

このクラウドファンディングは映画ミニシアターの例ですが、現在疲弊しているのはそれだけでは勿論ありません。演劇、音楽や飲食業など今現在目立つだけでも様々な隣接領域の悲鳴が聞こえてきます。このファンディングは、そちらでも成功モデルとして参考にできるのかもしれません。

運営サイトのモーションギャラリーにも、音楽や飲食業のプロジェクトもまとめられています:

https://motion-gallery.net/blog/suportprogram

 

その他メディアでの紹介・資料

「新型コロナウイルスの影響で休業の相次ぐミニシアター。経営支援のための『ミニシアター・エイド基金』の発起人、映画監督の深田晃司さんに話しを聞く」深田晃司監督×荻上チキ(TBSラジオ・Session-22)2020年4月13日(月)放送分

ミニシアターエイドについて、ラジオ音声でも聞けます。深田監督が出演されてお話しされています。

 

キャンペーン · #SaveTheCinema 「ミニシアターを救え!」プロジェクト · Change.org

ミニシアターエイド基金が終了した後は、この活動がプラットフォームとなるそうです。現在こちらは、日本政府へのミニシアターへの支援要請の署名のみを行っています。

 

Spotify - ポッドキャスト MotionGalleryCrossing (モーションギャラリークロッシング)

代表の濱口・深田両監督がポッドキャストでアップデートについて話しています。

 

以下のラジオ/ポッドキャスト番組ではミニシアター文化の意義と魅力がよくわかります。

「年表 ミニシアター小史 ~東京を中心に~(作・ミルクマン斉藤)全文公開、音声あり」『アフター6ジャンクション』2020.4.27 

「ミニシアターの歴史とみんなの思い出【宇多丸×入江悠×三宅隆太】」『アフター6ジャンクション』 2020.4.22

2020年4月28日(火)「たまむすび アメリカ流れ者」町山智浩さんが「ミニシアターエイド基金」、「仮設の映画館」とその初回上映作品『春を告げる町』を紹介しています。) 

 

サンクス・シアターの映画作品リスト

【5/15更新。pdfが最終版です】

https://minitheater-aid.org/pdf/MTA_thankslist_0514re.pdf

公式サイトにある通り、濱口・深田両監督の貴重作や、空族の富田克也監督の 『バンコクナイツ』、片渕須直監督のショートなどがみどころでした。

加わったラインナップでは、さらに片渕監督の新作中編、想田和弘監督の初期作の劇映画(!)、瀬々敬久監督によるバンド頭脳警察のドキュメンタリーなど。矢内原美邦さんの劇団ニブロールのドキュメンタリーや、現代美術家の藤井光さんが福島県南相馬市で閉館した映画館を協働的に撮影した『ASAHIZA』など、狭い意味での映画に限らない作品も相当貴重。最近観られていなかった加藤直輝監督、横浜聡子監督監督の作品に触れられるのも嬉しいです。

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『ギャルソンヌ -2つの性を持つ女-』(穐山茉由)/『自由を手にするその日まで』(天野友二朗)/『1人のダンス』(安楽涼)/『息を殺して』(五十嵐耕平)/『人コロシの穴』(池田千尋)/『海へ行くつもりじゃなかった』(磯部鉄平)/『花に嵐』(岩切一空)/『遭難フリーター』(岩淵弘樹)/『「カメラを止めるな!リモート大作戦!」特典映像(未公開映像&監督キャストのメッセージ動画)』(上田慎一郎)/映画美学校修了作品・実習作品(予定)/ 『帰郷プレスリー』『22/3ドーナッツ』(柄本佑)/『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(太田信吾)/『ウルフなシッシー』(大野大輔)/『OUR CINEMAS』(小田香)/『Start Position(未公開)』『Our Next Work』(片渕須直)/『名操縦士』『いっちょらい』(片山享)/『BLOOD ECHO』(加藤直輝)/『光』(金澤勇貴)/『shadow』』『見えない』『behind』(川中陸)/『がらんどう』(川原杏奈)/『seesaw』(完山京洪)/『つむぎのラジオ』(木場明義)/『螺旋銀河』(草野なつか)/『Novels Picaresca (ノヴェラピカレスカ)』(倉田健次)/『コンシューミング・スピリッツ』(クリス・サリバン)/『おもちゃを解放する』(酒井善三)/『阿呆の舞』(坂田貴大)/『戻る場所はもうない』(笹井歳春)/『熱海の路地の子』(佐々木誠)/『モラトリアム完全版』(澤佳一郎))/『ECHO』『私は知ってる、私は知らない』『劇場的、かつ遊戯的なもの』『消えた祭り』(澤田サンダー)/『Dear』』(品田誠)/『あいが、そいで、こい』(柴田啓佑)/『N.O.A.』『N.O.A. -オーディオコメンタリー版-』『部屋と冷蔵庫と私と(シネマスコーレ版)』(下向拓生)/『23話目』(小路紘史)/『ひかりの歌』(杉田協士)/『ジョギング渡り鳥』『All Night』(鈴木卓爾))/『2/デュオ』(諏訪敦彦)/『8.14, 2330 ー最後の空襲、熊谷ー』『IVAN IVAN』(関根光才)/『あとのまつり』(瀬田なつき)/『シミラーバットディファレント』(染谷将太)/『チャーハン』『父、かえれ!』武石昂大(武石昂大) / 『純子はご機嫌ななめ』『Selfish.(ButKind)』(谷口雄一郎) / 『この世で俺/僕だけ』(月川翔)/『PEEP “TV” SHOW』『タリウム少女の毒殺日記』(土屋豊)/『ハーメルン』(坪川拓史)/『Every Day』(手塚悟)/ 東京藝術大学修了制作・実習作品(予定) /『NOT LONG, AT NIGHT −夜はながくない−』『冬の蝶』(遠山昇司) /『この音が聴こえているか』(戸田彬弘) / 『バンコクナイツ』(富田克也)/『ランチボックス』(中神円)/『尊く厳かな死』(中川駿)/『蹴る』『MARCH』(中村和彦)/『西北西』(中村拓朗)/『神宿スワン』『したさきのさき』(中山剛平)/『お嬢ちゃん』(二ノ宮隆太郎)/『talk to remember』(野原位)/『映画の妖精 フィルとムー』(秦俊子)/『PASSION』『THE DEPTHS』『天国はまだ遠い』『永遠に君を愛す』『何食わぬ顔(long version)』『親密さ』『不気味なものの肌に触れる』(濱口竜介)/『高校生日記』『☆スターとレッくん☆』(東野敦)/『一生で一番長い九分』(菱沼康介)/『とまってはみたけれど』(平井諒)/『椅子』『東京人間喜劇』『自転車と音楽』『歓待1.1』『ほとりの朔子』『鳥(仮)』『ジェファソンの東』(深田晃司)/『彼は月へ行った』『見栄を張る』(藤村明世)/『世界は彼女のためにある』(保坂大輔)/『ありがとう、お母さん』『恐竜いらない』(本田雅英)/『ケータイの中の山田』『愛をこめて壁ドン』『アキスカゾク』『UNDER M∀D GROUND』(松尾豪)/『さらば大戦士トゥギャザーV』(松本純弥)/『イエローキッド』(真利子哲也)/『スパイの舌』『長浜』『八月八日』(三宅唱)/『親知らず』(宮嶋風花)/『夜、逃げる』(山田佳奈)/『おとぎ話みたい』(山戸結希)/『おやすみ、また向こう岸で』(監督:山中瑶子)/『うつくしいひと』(行定勲)/『ちえみちゃんとこっくんぱっちょ』『おばあちゃん女の子』『お茶と真心』(横浜聡子)/『たちんぼ』『はめられて Road to Love』(横山翔一)/and more…!

 

【6/13追記。公開始まりました!】

こんな感じです。

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https://thanks.minitheater-aid.org/

 

#SaveTheCinema

#ミニシアターエイド