6月21日に次の講演でお話をします。オンラインです。
フェミニストアーティストや美術館のジェンダー問題への取り組みなどを、作品や展覧会などをたくさん紹介しながらご紹介する予定です。
主催は、女性が生きやすい社会をつくるための取り組みをしているNPO「The F-Word」です。
アートは日本では浮世離れしたものと思われがちですが、アートの持つ社会や意識変革の力とおもしろさに触れてもらう機会になればと思います。ぜひお気軽にご参加ください。
美術史に「女性」をとりもどす アートと美術館のアクションから学ぶジェンダーと歴史
講師:小森真樹(武蔵大学准教授 ミュージアム研究/アメリカ研究)
ミュージアム研究者の小森真樹氏を迎えて、ジェンダーの視点からアートと美術館の歴史を考えるレクチャーを開催します。
【詳細】
アーティストは、時代のムードや社会の課題に対して反応をしながら表現をしています。つまり、アートの歴史は時代を映す「鏡」であり、アートを展示・保存して後世に伝える美術館は、アートをとおして時代を記憶する「箱」ととらえることができます。
オリンピックや大学入試などに関する具体例を挙げるまでもなく、昨今ではジェンダーの不平等や不均衡の問題が次々と露わになっています。こうしたジェンダーの問題はアートの世界にも根深く残っていますが、アーティストはこれらをどのように表現しているのでしょうか?
このレクチャーでは、ジェンダーの問題に対してクリエイティブなアプローチで応えるアート作品や展覧会、ミュージアムの事例について解説をします。「ゲリラ・ガールズ」のような有名なフェミニストアーティストから、国内であまり紹介されていないアーティストまで扱う予定です。ジェンダーをテーマにキュレーションされた展覧会、「女性美術館」というちょっと面白い美術館活動の取り組みや、デジタル展示やコレクションの再解釈といった最新のミュージアムの活動にも触れながら、「ジェンダーと歴史」という観点からアートを眺めていきたいと思います。
イベントの後には、美術館とアートと世界の見方がちょっとだけ変わるといいなと思っています。
【イベントの概要と流れ】
※ 日本語での開催となります。
※ 初学者向けのイベントです。美術史など専門知識を前提とせず、事前の準備も不要です。
※ Zoomを用いたレクチャー形式です。Q&Aのセッションあり。
※ 参加中はビデオ(映像)オンでもオフでもどちらでも構いません。
※ イベントの録音・録画はお断りいたします。
※ 作品は著作権法の範囲内での引用・紹介となります。(参考:https://www.kottolaw.com/column/200410.html)
日 時:2021年6月21日(月) 18:00~19:30
場 所:オンライン(Zoom)※配信URLは当日15時ごろにPeatixメッセージにてご連絡します。
参加費:500円
--- A picture in the banner is Licensed under CC BY-SA 3.0