SABB DAY 02

20240509
SABB DAY 02
London(UK) 02
 
Walking around Fulham, Brompton, Earl's Court and Imperial Wharf
  • Chelsea FC Stadium and Museum
 まったくフットボールに興味ないのだけど、とりあえず横を通ったので詣で。早すぎて空いてなかったが、熱心なファンらしき見学もちらほら。まだ観られないらしいよって後から来たカップルに伝えても、女の子が門番の人に入れてーって果敢にトライしてた。知り合いらしき工事のユニフォームの黒人のおっちゃんと門番のおっちゃんが雑談してたけど、これスタジアムなの?知らんかった、とか言ってて可笑しかった。
 墓なのに公園。散歩や通勤の人たちがかなり多い。「ようこそ。今も使われてる古いお墓です。公園だから使ってね。トイレもカフェもあるし、待ち合わせにも。自転車もオッケーよ。ただし死者にはリスペクトを」と丁寧に書いてある。「死」が近い。いや、死自体は遠いものなのかもしれないが、死者の存在が生きる人たちの生活に、信仰的な形でなく組み込まれている。

 ちっこい展示室とカフェもある。ひと月の半分くらいはガイドツアーがあったりと力が入っている。「良い死」「悪い死」がパネル展示で説明されている。「悪い」のは、墓を掘ってたら埋められてしまったとか、ここでよく遊んでた貧しい人たちがスポーツしてたらうっかり開けてあったお墓に転倒死したとか。文字通り「自分の墓穴を掘ってしまった」とか、面白エピソードのように紹介されている。

  • Earl’s Court - so high classy mansions area
  • Imperial Wharf - Chelsea developing riverside/waterfront
 ジェントリフィケーションの極北。みなとみらいも真っ青だ。ブルックリンに似ている。ホテルに高層コンドミニアムの建設ラッシュはまだまだ続いているよう。アリョーシャに聞いたが、昔は治安が悪かったとのもなんとなく想像ができる、川辺の地域。
 
Biking around Chelsea
  • Chelsea - The posh of the posh. リタイア前らしき富裕層ORリタイア後高齢者富裕層OR有閑階級?がFulham以上に極端に多い。アメリカ英語で見るからに裕福なおばあちゃんが、「来週はフロリダだから、あとたぶん帰りにニューヨーク寄るわ」とか電話で話してる。
 
Saachi Gallery:最高級の無料の広場、レイシズム
 サーチ・ギャラリー。超高級住宅街、ショッピングストリートの傍にある有名な美術館。目の前のスクエアが、ゲート付き公園+野外レストランのようになっている。高級カフェで飲めるスペースもあり、高級スーパーで買い食い飲みもできる。無料で自由に座れるので、閉店したカフェから追い出されて困ったとき、逃げ場になってここで執筆した。
 小さな競技トラックがあり、閉館後そこを使ってティーンエイジャーたちがコーチにしごかれていた。ミュージアムが、予約制のスポーツ場でもあるということになる。
 連載「ミュージアムで迷子になる」の初回を執筆していると、レイシスト的なマイクロアグレッションを受ける。久しぶりの体験。サーチを撮影していると、ホームレスらしき初老の女性が「アーティストなの?」と声をかけてくる。なんとなくめんどい感じの絡みなので、んー、まあ「どちらかといえばライター」とか適当な返事をしてたら、質問攻めで「アメリカ人か?」とかどんどん聞いてくる。南アフリカ出身だという。ロンドンでは階級的・移民的・英国英語的…と多方面に自分の知らない英語が飛び交い、かなり英語のアクセントには苦労している。固有名詞とかも知らないことが多い。そんなで聴き取れない&知らない言葉だったりで、聴き返すととたんに「あんた英語喋れないじゃん」とか繰り返し始めて、しまいには「ジャッキー・チェン知ってんの?」と。はいはい知ってるよー、とそそくさと逃げた。
 その場所が誰にでも開かれることはトラブルも生むし、便利な場所には人が集まる。レイシストのハラスメントはお断りだけど、旅行者かアジア人か非英語話者だからか、はたまたそれらの全てか、属性上「弱い」人が弱い立場の人に対して攻撃的になることは悲しいことだなと意識した。そんなエピソード。
 
本日のスポット
Chelsea FC Stadium and Museum
Brompton Cemetery
Saatchi Gallery