museum/exhibition

【トークイベント・資料公開中】柴川敏之|2000年後のなんでそんなん発掘調査展|イドノウエ(ぬか つくるとこ|岡山) 2024年3月31日(日)w/z 柴川敏之、柴川弘子、柳沢秀行

トークイベント、おかげさまで盛況に終わりました!ありがとうございます。 自己紹介のプレゼン資料をここに公開しておきます。自分の仕事を「研究/批評/企画」に分けつつ、企画を中心に紹介したものです。 まだウェブ上などでは公開していないプロジェク…

【展覧会・講演】美大じゃない大学で美術展をつくる vol.1 藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する(3/11-15)

武蔵大学で展覧会・講演会を実施します(2024.3.11-15)「藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する」

論文「ミュージアムでキャンセルカルチャーは起こったのか?」を『人文学会雑誌』に寄稿しました

「ミュージアムでキャンセルカルチャーは起こったのか?」という論文が、武蔵大学人文学会の研究紀要から刊行されます。ふざけたタイトルに見えるかもしれませんが学術論文です。以下からDLできるようにしてあります。 小森真樹「ミュージアムでキャ…

立教大学史学会大会の講演(6/18)に登壇します

立教大学史学会に講演にお呼びいただきました。全体のテーマが「世界史における「学知」の政治的ダイナミズム」で、僕は以下のテーマで話をします。 テーマ「兵器化する科学主義 ――両論併記で「天地創造」を科学する博物館――」 アメリカの公教育では、特定宗…

2022年3月16日に見た「現在」:猪熊弦一郎現代美術館「丸亀での現在」展とコミュニケーションが堆積する〈島〉

www.mimoca.org 丸亀の猪熊弦一郎現代美術館の「丸亀での現在」展を訪れた。2020年開催予定だった企画が、コロナ禍により一年の延期を経て日の目を見た。そのテーマが「現在」であると同時に「変化」であることが、チラシにデザインされたタイトル案の変遷に…

コロナ禍ここまでの活動を振り返る:(ほぼ)2020-2021年度

日本国内の「コロナ禍」がはじまってだいたい2年くらいだ。パンデミックの強い影響下で社会を生きはじめてからそれくらい。ほぼ、2020年度から2021年度にあたる。ちょっと振り返ってみたい。 環境と意識の持ちようの変化 進めたプロジェクト 活動一覧 Writi…

「女性史美術館へようこそーー展示という語りと語りなおし」 分担執筆した『人文学のレッスン』が水声社から出ました(サンプルあり)

ジェンダー×美術館×アートで「歴史」の偏りを考える、という感じの論考です。書籍は次年度から始まるリレー講義の教科書として編まれたもので、授業で引きのあるネタを集めたものですが、調査次第では学術論文としても書けるし、もっと書かれた方がいい主題…

『アメリカの〈周縁〉をあるく』(中村寛・松尾眞著)の書評を『図書新聞』に書きました

「ふたりでアメリカを〈何でも見てやろう〉ーー「書かない」人類学的実践の現在地 中村寛・松尾眞『アメリカの〈周縁〉をあるく』」 『図書新聞』3531号、2022年2月19日。 書評へのリンクです。 編集部のご好意で、拙記事はここからDLできるようにさせていた…

FM宝塚「Afternoon View」に出演しました

ラジオ番組にお邪魔しました。 日本国内では珍しい「ミュージアム研究」を学べるゼミについて知ってもらえたらと思い、授業や研究についてお話ししました。 宝塚市のFMということで、打ち合わせでは宝塚ネタはないかなという話になり、そういえば今まで一度…

「コロナ禍におこる社会運動の〈かたち〉」武蔵大学公開講座

武蔵大学の公開講座でお話をしました。 「コロナ禍におこる社会運動の〈かたち〉」と題して、コロナ禍に揺れるアメリカの社会運動についてその方法に着目して紹介をしました。 コロナ禍では命の人種間格差が可視化されましたが、ブラック・ライブズ・マター…

建築は「調理済み」の展覧会素材? 「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」@東京国立近代美術館

kumakengo2020.jp キュレーションが立っている。コンセプトすなわち言語による切り取りが明晰に入ってくる。「建築」という営みそのものが、コンセプトを立てるスタイルをとることに由来していると感じる。すでに「調理済み」で、その点では佐藤可士和展の際…

論文「コロナ禍で変容する「展示の現場」 ――第四のミュージアムのデジタル化」が『博物館研究』に掲載されました

論文「コロナ禍で変容する「展示の現場」 ――第四のミュージアムのデジタル化」が『博物館研究』に掲載されました。 コロナ禍におけるミュージアムの変容について、デジタル化に焦点を当てて論じたもので、2017年に発表した論文に続くデジタル・ミュー…

ギフトショップと展示が一体化した初の国立美術展では?「美術でない展」としてはナイストライ:佐藤可士和展@国立新美術館

" data-en-clipboard="true">所属している文化資源学会で加島卓さんが講演される。この機会に佐藤可士和展を訪れたときに書いた文章を振り返り、改稿版を公開する。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">デザイナーの巨匠、佐藤可士和の…

ある「公共」に、合う方法を:「フォーラムとしてのミュージアム」論とICOM「ミュージアム定義をめぐる摩擦問題」

" data-en-clipboard="true"> フォーラムとしてのミュージアム論をいま読むこと ICOM「ミュージアム定義をめぐる摩擦問題」 適切にデモクラシーが機能する「場」はどこ? メタファーで生まれる「ミュージアム」である必然性 " data-en-clipboard="true">山本…

オンライン講演でジェンダーとアートの話をします。6/21「美術史に「女性」をとりもどす ーーアートと美術館のアクションから学ぶジェンダーと歴史」

6月21日に次の講演でお話をします。オンラインです。 フェミニストアーティストや美術館のジェンダー問題への取り組みなどを、作品や展覧会などをたくさん紹介しながらご紹介する予定です。 主催は、女性が生きやすい社会をつくるための取り組みをしているNP…

連載〈「楽しい政治」のアメリカ〉をwezzyで始めることになりました

wezzyで連載が始まります。毎月ひとつテーマを取り上げてアメリカ社会のいろいろを紹介します。ひとつよろしくおねがいもうしあげます。 新しくはじまる連載、〈「楽しい政治」のアメリカ〉。アートやカルチャーをフックにして、ときにお気楽、ときにハード…

美術と美術館が語りつぐ公共で/の記憶:藤井光《爆撃の記録》@原爆の図 丸木美術館、東京都平和祈念館アーカイブズ

原爆の図 丸木美術館で、藤井光《爆撃の記録》の展示が開催されている。 marukigallery.jp この作品は1999年に凍結された「東京都平和祈念館」計画を題材にしたもので、「不在」を展示することによって「戦争を公的に記録し、公共の記憶とすること」の不可能…

『民族藝術学会誌 arts/』に論文「遺体が芸術になるとき――医学博物館が拡張する「芸術」と医学教育の倫理」が掲載されました。

新しい研究論文が出ました。人体をミュージアムのコレクションとして扱うことの倫理について考察しています。 「遺体が芸術になるとき――医学博物館が拡張する「芸術」と医学教育の倫理」 『民族藝術学会誌 arts/』(37巻、2021年) DLリンク: https://rese…

広い時代設定が社会のジェンダー観をあぶり出す 「Inside/Out 映像文化とLGBTQ+」早稲田大学演劇博物館

" data-en-clipboard="true">今年初の展覧会は、早稲田大学演劇博物館で「Inside/Out 映像文化とLGBTQ+」を鑑賞。 " data-en-clipboard="true"> 2室のみというごく小さな規模の展示にもかかわらず、かなり幅広い時間軸の設定。大づかみに主題について理解で…

clusterに武蔵大学ヴァーチャルキャンパス「ヴァーチャルミュージアム」を公開(11/1予定)

武蔵大学の英米文化学科では、「アメリカ研究」と「ミュージアム研究」という二つの学問領域を学ぶゼミを主宰している。アメリカはともかく「ミュージアムを学ぶ」とはあまりイメージがわかないかもしれないが、例えばこういうことを議論する。ニューヨーク…

日本の現代美術をもっと脱植民地化すべきだった/森美術館「STARS:現代美術のスターたち――日本から世界へ」

森美術館で開催されている「STARS:現代美術のスターたち――日本から世界へ」展を観た。 選ばれた六人の現代美術家は、贔屓目に言っても「日本を代表する」と言って良いアーティストたちである。宣伝文句でも謳われている通り、この展示ひとつで、第二次大戦…

大統領の「死」を観光する:テキサス州ダラス「六階博物館 The Sixth Floor Museum」のダークツーリズム/タナツーリズム

テキサス州ダラスに「六階博物館(The Sixth Floor Museum)というものがある。ジョン・F・ケネディの暗殺に関わる資料を調査し、大統領の功績を顕彰するミュージアムだ。歴史協会が1989年に開いた。このサイトには「暗殺カレンダー」があって、とてつもなく…

ジョージ・フロイド圧死事件とブラック・ライヴズ・マター運動の拡大【資料編】

ブラック・ライヴズ・マター運動に関する参考資料を集めています。 (1)メディア、報道、論評、研究 ○エッセイ ○新聞・雑誌記事 ○研究者や学会の発信・声明 ○ラジオ、ウェブ動画番組、シンポジウム(日本語中心) 報道、ポッドキャスト、YouTube セミナー…

【随時更新】コロナ時代の「文化支援」の様々な試み

この記事では、新型コロナウイルスのパンデミック以後の社会における、アートやエンターテインメントなど広い意味での「芸術文化」に関する文化支援・文化政策などについてまとめています。 ●政府・自治体による文化政策 【国内】 政治・自治体の動き シンポ…

あいちトリエンナーレ2019の記録集にラーニング企画の美術評論を書きました

昨年行われたあいちトリエンナーレ2019の記録集に評論を寄せました。 pdf版でも公開中です。 追記:残念ながら紙媒体は部数がとても少ないそうです。増刷を検討中とのことで、ご希望の方は事務局までメールで熱望を伝えると良いかもです。電凸はしないでくだ…

コロナウイルスに対する各国の文化支援。メトロポリタン美術館から米国議会への請願書「Tell Congress to Save Culture」邦訳

コロナウイルスに対する各国の文化支援。 イギリスは、212億円。カウンシルを通じて美術館やアーティストに配分。ドイツは、6兆円。個人の住宅費や光熱費にも1兆円以上。アラブは、4500万円。中止になったアートフェアの代わりに作品を買い上げ。日本は、「…

コロナウイルス・ミュージアム休館情報まとめ:ニューヨーク編[2020.3.14時点]

ニューヨークの主要ミュージアムの休館情報をまとめました。 12日にはグッゲンハイムやニューミュージアムとか立て続けにDMが届いたのでちょっと気になって調べてみました。現14日時点でほぼ全滅で、セックスミュージアムとか商売っけのあるところだけ開いて…

「10年遅れた日本のアート界」の象徴としての丸木位里「原爆の図」

「10年遅れた日本のアート界」の象徴としての丸木位里「原爆の図」:Chim↑Pomキュレーション「ひっくるかえる」展@ワタリウム美術館 http://www.watarium.co.jp/exhibition/index.html例の岡本太郎「明日の神話」への「加筆」事件で有名になったChim↑Pomキュ…

安世鴻による元従軍慰安婦写真展@新宿ニコンサロン

先週行って来ました。小さなギャラリーにセキュリティが10名弱、空港並みのセキュリティチェック、普段のニコンサロンで出来ることへの規制(廊内写真撮影、チラシ配布、カタログ販売)となかなか辟易な状況です。人権系の活動団体の方々がボランティアでス…

Two essentially-externalized shows: The Jewish Museum, and Otomo Yoshihide & Christian Marclay at the Japan Society.

● The Jewish Museum Amerian Jewish Societyの運営するミュージア 。ユダヤの歴史についての常設展と、二つ程度の特別展が常時開かれている。ユダヤ人には文化人も多いがゆえに他のエスニ...