2021-01-01から1年間の記事一覧
ラジオ番組にお邪魔しました。 日本国内では珍しい「ミュージアム研究」を学べるゼミについて知ってもらえたらと思い、授業や研究についてお話ししました。 宝塚市のFMということで、打ち合わせでは宝塚ネタはないかなという話になり、そういえば今まで一度…
想田和弘監督作品のレトロスペクティヴが、今日からシネマハウス大塚で開催されます。DVD化や配信されていない『牡蠣工場』をはじめとして、スクリーンで一挙上映される非常に貴重な機会となりそうです。 想田監督は、先行する「ダイレクトシネマ」などの言…
武蔵大学の公開講座でお話をしました。 「コロナ禍におこる社会運動の〈かたち〉」と題して、コロナ禍に揺れるアメリカの社会運動についてその方法に着目して紹介をしました。 コロナ禍では命の人種間格差が可視化されましたが、ブラック・ライブズ・マター…
選挙前の今回は『アメリカン・ユートピア』を取り上げました。 投票の前には「まだ見ぬアメリカの夢」を観る――選挙と〈アメリカン・ユートピア〉 (記事ダウンロードリンク) wezz-y.com 「地方選では20%の投票率だから、2割の人だけで社会を回しちゃって…
『ユダ&ブラック・メシア』とH.E.R.〈Fight For You〉――映画を深める二つのミュージックビデオを読む (記事ダウンロードリンク) 少し前になりますが、wezzyでの連載が公開されています。今回はブラックパンサー党を描いた映画『ユダ&ブラック・メシア』に…
kumakengo2020.jp キュレーションが立っている。コンセプトすなわち言語による切り取りが明晰に入ってくる。「建築」という営みそのものが、コンセプトを立てるスタイルをとることに由来していると感じる。すでに「調理済み」で、その点では佐藤可士和展の際…
論文「コロナ禍で変容する「展示の現場」 ――第四のミュージアムのデジタル化」が『博物館研究』に掲載されました。 コロナ禍におけるミュージアムの変容について、デジタル化に焦点を当てて論じたもので、2017年に発表した論文に続くデジタル・ミュー…
今月の連載は、ドラマ『ゼム(Them)』を取り上げました。 「お化けと差別に背筋が凍る ドラマ『ゼム』が描く住まい・契約・トラウマの人種主義」 (記事ダウンロードリンク) wezzy|ウェジー 1950年代のアメリカらしい郊外を舞台にしたホラーも…
" data-en-clipboard="true">所属している文化資源学会で加島卓さんが講演される。この機会に佐藤可士和展を訪れたときに書いた文章を振り返り、改稿版を公開する。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">デザイナーの巨匠、佐藤可士和の…
" data-en-clipboard="true"> フォーラムとしてのミュージアム論をいま読むこと ICOM「ミュージアム定義をめぐる摩擦問題」 適切にデモクラシーが機能する「場」はどこ? メタファーで生まれる「ミュージアム」である必然性 " data-en-clipboard="true">山本…
6月21日に次の講演でお話をします。オンラインです。 フェミニストアーティストや美術館のジェンダー問題への取り組みなどを、作品や展覧会などをたくさん紹介しながらご紹介する予定です。 主催は、女性が生きやすい社会をつくるための取り組みをしているNP…
wezzyの連載第2弾が公開されました。 「コンクリートジャングルのカウボーイとカウガールーー白く塗られた黒人馬乗りの歴史を「修正」する」 wezzy 2021.07.03 (記事ダウンロードリンク) wezz-y.com 「都市の黒人カウボーイ」という隠れた歴史を描いたNet…
Wezzyの連載第1弾です。映画『ノマドランド』を取り上げました。まだ劇場公開中で、近日中には配信も始まります。でっかいスクリーンがオススメ。 「アウトサイド」からアメリカを映す――『ノマドランド』のイエ・シゴト・タビ wezzy 2021.06.05 (記事ダウ…
アメリカ学会の年次大会のシンポジウムのお手伝いをしました。 元々はあいちトリエンナーレ2019での「表現の不自由展・その後」の中止事件を機に企画されたものでしたが、「表現の自由」について、アカデミックな領域かつ幅広いアプローチからあらためて考え…
2024.4.27追記 掲載先の「wezzy|ウェジー」の閉鎖に伴い、ここに過去の記事のPDFを公開しまとめておきます。本ブログには関連する内容の未公開原稿もいくつかありますので、併せてご覧ください。 wezzy|ウェジー掲載記事一覧 「アウトサイド」からアメリカ…
原爆の図 丸木美術館で、藤井光《爆撃の記録》の展示が開催されている。 marukigallery.jp この作品は1999年に凍結された「東京都平和祈念館」計画を題材にしたもので、「不在」を展示することによって「戦争を公的に記録し、公共の記憶とすること」の不可能…
新しい研究論文が出ました。人体をミュージアムのコレクションとして扱うことの倫理について考察しています。 「遺体が芸術になるとき――医学博物館が拡張する「芸術」と医学教育の倫理」 『民族藝術学会誌 arts/』(37巻、2021年) DLリンク: https://rese…
講談社現代ビジネスに、インターネットミーム「カエルのぺぺ」が右翼のアイコンになった事件についての記事を書きました。 「なぜオルタナ右翼はマンガのカエルを「神」として担ぎ上げたのか?:「カエルのぺぺ右翼化事件」を考える」(講談社現代ビジネス、…
立教大学で昨年度から始めた「書かない人類学」の講義を振り返ってみる。客観主義と植民地主義批判の後の時代の反メディア的で、マルチメディア的な文化人類学的実践を、「アート/ミュージアム/アクティヴィズム/イメージ」に分けて論じる試み。 マリノウ…
パブリックヒストリー研究会発足二周年シンポジウムに登壇しました。 10名を超える各分野の専門家がジャンルを交差させる試みで僕はミュージアムやモニュメントを担当しました。「災害の記憶――美術館・博物館・モニュメント」と題して、3.11の「震災伝承施設…
「偶像=イコン=アイコン」の物語 ネットコミュニケーションが「偶像/イコン」化する「アイコン」 党派的イデオロギー対立ではなく、準備された「装置」とみる 『フィールズ・グッド・マン Feels Good Man』(監督アーサー・ジョーンズ、2020)を試写で観…
" data-en-clipboard="true">今年初の展覧会は、早稲田大学演劇博物館で「Inside/Out 映像文化とLGBTQ+」を鑑賞。 " data-en-clipboard="true"> 2室のみというごく小さな規模の展示にもかかわらず、かなり幅広い時間軸の設定。大づかみに主題について理解で…