The Walters Museum, Baltimore&Ohio Railroad Museum, National Museum of Dentistory, Poe's Grave, Greyhound to Philadelphia

朝はパッキングなどを済ませていそいそとThe Walters Museumに。BMAと比べてディスプレイが非常に良く、展示が輝いてみえる。バロックは敢えて壁いっぱいに展示したり、出色のChamber of Wonders(Cabinet of Curiosities)はきちんと部屋自体を再現していたりと設営が上手い。ただ茶室の再現がオリエンタルだったりと、日本やその他アジア諸国の展示はどうもおかしい。可笑しい。

B&O Railroad Museumへ。小田さん、箕輪さんとひととおり見る。研究者3人で見るといろいろな意見がでて面白い。あれほどのモノをどうやって保管したり、いつの時点でコレクションにしようと決めたりするのか、そこにはどういう力が働いているのかが気になった。その他、教養として「鉄道史」の展示としても勉強になった。ここでもキッチュな修復に辟易する。

かなり観光地化されたPoeの墓に少し立ち寄るとReply'sで紹介された「重力に反する石版」なるものがあった。

いよいよNational Museum of Dentistoryへ。Smithsonianmによる国立歯科医療博物館というところか。Universitty of Marylandの歯学部から生まれたらしい。とても小さな展示だが、文化史、歴史、医療と切り口が多彩で盛りだくさん。DCでみたNational Museum of Medicine(国立の医療と戦争の歴史博物館)における戦争のイデオロギーのようなものは感じられない。George Wahingtonの歯が「目玉」。あまり時間がなくて流してみただけだが、明日行くことになるThe MutterやDCのNMMなど、医療系博物館が人間の生死を「展示」して消費しているという構造は非常に面白い。物見遊山的に「驚異」を強調しているのが何よりの証左だと思う。晒し者・見世物=大衆消費の展示史としてこれらを位置づけ直したい。

疲れてStarbucksで作業していると、すぐに時間が経ってしまった。早めに切り上げて小田さんと夕食でもごいっしょすればよかったので残念。そのまま急々とグレイハウンドに乗ってPhiladelphiaへ。寝ているとすぐ着いたが、寝起きでぼーっとしたままなんかボられたような感じでタクシーに乗ってホテルに。ハーバーサイドで全く近くに何もない場所にあるホテルで(実際にはすぐダウンタウンなのだが)入るはずのwifiが入らず。Expediaの安い未評価枠のホテルはやはり外れるのもしょうがないか。腹ペコの状態で彷徨って、何件も巡った挙句ようやくアイリッシュパブでビールと食事、wifiを見つけて作業する。移動疲れで明日のミュージアムやマイアミのホテルを調べたくらいで力尽きる。帰るとwifiが復帰していた。なんだこりゃ。ウェブ環境を最大限活用しているということは、それに依存するということでもあることを実感。
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