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作品評ではないのだけれど、「ひかりのおと」を観たあと考えたけど書ききれなかったことを備忘録的にまとまりなく。●「地方郊外」発の物語と当事者性 こうした流れは、ジャーナリストや学者たち「中心」の立場から地方を「周縁」化する言説に対して、当事者…
先の『ひかりのおと』のエントリーで考えたことはなんだろうとふと考えてみたんだけど、「観客がどういう立場で映画を観るのか。そのことを制作者はいかに設定(ないし操作)できるのか」ということだろうか。エントリー書きながら実家にDVD持って帰ってきて…
山崎樹一郎監督による長編デビュー作『ひかりのおと』(2011)を観た。トマト農家を営むかたわら5年以上温め続けた映画の構想は、監督自身が住む岡山県真庭市を舞台にした酪農家のホームドラマとして結実した。過疎地域で酪農を営む一家を描きながら、若年世…
スパイク・リー監督、脚本による『ジャングル・フィーバー』(1991)。ニューヨークはハーレムのアフリカ系アメリカ人=黒人男性とイタリア系アメリカ人=白人女性の恋愛悲劇。90年代前半のニューヨークの人種観や宗教、労働など階層状況が非常によくわかる。…
吉祥寺バウスシアターで死についての二本のドキュメンタリーを立て続けに観る。ある意味において共に、<葬儀=喪=忘却装置>をテーマにしたドキュメンタリーとして観た。『エンディングノート』は監督自身の父親が末期がんで死の宣告を受けた後の約一年間…
監督失格を観にバウスシアターに来てみたが、気がつけばPink FloydのThe Wall爆音上映を観ていた。 今夜はカタルシスを選ぶ。 没入が達観を生むこともあるんだ。いつも先んじて身を引いていた。忘却じゃなくて昇華すること。そして。一日に二度もthe Wallを…
思いがけず機内放送で山下敦弘の『マイバックページ 』を発見した。まさかここで観られると思っていなかったので、絶対ゆっくり観たい!と仕事を慌てて終わらせる。すごい効率で...