苦手なバケーション

朝6時にはもうホテルへのシャトルバスが出るという。電話をしてみると同じホテルの別の店舗だったのでCITY BUSに乗る。安旅行をしている中国人らしい若者たちと、アフリカン・アメリカンとヒスパニックばかりのぎゅう詰めのバスで揺られて1時間。眠気が襲ってくるが、ぐっと堪える。モール、それも寂れたようなものとホテルとレストラン以外何もないぞ、というような道をひたすら走る。彼らは何処に住んでいるんだ?ローカルな都市空間が感じられないストリート。ようやく着いたのもそんなロードサイドの安ホテル。従業員および客一同ほとんどヒスパニック。8時には着いたがチェックインは3時からというので、荷物を預けて眠ろうとする。ああ、洗濯や買物、整理くらいはこの時間でできるか、と少し作業し始める。猛烈にお腹が空いているが、眠気のせいかとくに食べたくならないのでそのまま少し作業して眠ろうかと思う。見れば中庭にはプールと売店(そう、海の家的な感じの「売店」)。リゾートフィーとかいうものを取られていたけどこういうことか。今日は眠って休む日と考えていたので、リゾートしてみるか、と思う。まずお腹に少し入れて、と近所の店を探す。隣はセブンイレブンだったが、それ以外は歩くと遠すぎる。一回りしようと思うと小一時間かかった。検索してみつけたモールもほとんど廃墟みたいな(周辺かなりの店が潰れていた。テーマパークも下り坂なのか?)感じで、サイキックな人がBRAZILIAN RESTAURANTという名のアメリカンダイナーを開いているだけだった。インドカレー屋に期待したのだが開いてなくてダメだった。結局何もなくて、もはや味覚より情報消費をしよう、と日米チェーン比較の為にDenny'sに行ってみる。テンション高いウェイターへの対応が完撤明けの頭に響く。すごいアメリカンダイナーっぷりで、ノスタルジーをテーマにしている風でもあった。なんかテーマパークの街に来たなあ、ってどこにでもある店に偶然入っただけだけど思った。そういえばInterntional DR.というこの道沿いは、ものすごい勢いでアミューズメントパークや類似した商業施設が並んでいた。チープなウォーター系のテーマパーク、ミニゴルフ風のもの・・・そこにRipley's Believe it or Not?もあった。デニーズでは半分食べて、半分はビールのつまみにしてプールサイドで半分寝ながらなにもしないで過ごす。なにもしないのって辛いんだなあ、と再確認。(僕は「仕事が趣味」じゃなくて「趣味が仕事」だってわかった。)体調も悪いからだろう。酒を入れてようやく微睡みがやってきた、チェックインの時間まで眠れた。チェックインした後、部屋の整理をしてまだ頭が冴えずにぼーっとする。メールをひと通り確認したあとは、プールでほんの数分泳いでみる。ようやく気持ちが入ってきた。少し書類整理など作業して、また寝ようと思う。寝る直前、論文の改稿依頼が手痛いコメントと共に届いたのを見て、明日からのオーランド滞在を延ばして早めに仕事を終わらせなければと思いながら眠りに落ちた。

起きるとギリギリの頭で書いたらしいTODOだけがiPadにノートされていた。
Dsc08153Dsc08157Dsc08158